| 具体的な進め方

■ 問い合わせ

設計相談は随時受け付けております。(無償)
まずはメール又は電話にて、気軽に問い合わせください。
面談するにあたって知っておきたいこと、気になることがあれば、遠慮なくお尋ねください。

■ 面談

まずは、私たち設計事務所の建築や空間、生活や社会に対するコンセプト、考え方を過去の設計事例と合わせながら、紹介します。次に、設計依頼をいただいてから、完成引渡しまでの流れを説明します。続いて、計画についての概要や要望の簡単なヒアリングをします。最後に、全体の予算計画や、時間的スケジュールについて、計画の実現性を一緒に考えていきます。
以上を踏まえ、ご理解、ご納得いただける場合は基本計画に進みます。
※敷地の測量図や、現況図面、地盤調査報告書が既にある場合はお持ちください。
※面談は1回で済むケースも、複数回に及ぶケースもありますが、特に回数や時間に限りは設けておりませんので、不安や疑問は取り除いていただき、しっかりと納得いただいた上で、次のステップへと進んでいただければと思います。
※また、実物件の見学を希望される場合は合わせてお申し付けください。
(常時ご覧いただけるものもあります。)
※面談、相談は無償です。気軽に問い合わせ下さい。

■ 基本計画について

ファーストラフプランを作成するために、敷地調査や物件調査、各種行政の法規制調査などを行います。要望のヒアリングからラフプランが完成するまでの期間は概ね1ヶ月〜とお考え下さい。
ファーストラフプランが完成次第、提案致します。
おおよその方向性がよいかどうか確認をしていただきます。
納得いただけなかった場合は打合せの上、再プランを致します。

※ここまでの作業は無償です。

■ 設計監理契約の締結

上記のラフプランに大筋で納得いただける場合は設計監理契約を締結します。
※以後の作業は有償となり設計監理費用が生じます。
※契約に至らなかった場合は、プラン・資料一式はご返却頂きます。

■ 敷地の測量・計測

敷地の測量図や地盤調査の資料が既ににある場合はお持ち下さい。
お持ちでない場合は実費にて調査をお願いします。(手配はこちらでおこないます。)
地盤調査による地耐力の測定により、基礎形状の選定、基礎補強の有無を判断します。
※地盤調査費用、敷地測量費は必要に応じて別途費用が発生します。 すでに敷地測量や地耐力測定済みの場合は、資料をお持ちください。

■ 法的規制の調査について

敷地には、よりよい住環境を確保するために、それぞれの地域や行政において様々な法的規制があります。 (例:用途地域、斜線制限、建ぺい率、容積率、防火準防火、宅地造成、風致、歴史的保存区域、道路後退、壁面後退、地域協定等。建築の用途や、大きさによっては消防法、非難規定、バリアフリー法、衛生法等)
これらの法規制を調査し、基本計画を調整します。

■ 基本設計について

敷地や、隣地建物、周辺環境、法的規制をしっかりと解釈し、ご希望や生活スタイル、趣向、商業施設の場合はコンセプトを再度よくヒアリングしながらイメージを膨らませていきます。打ち合わせを重ねながら将来性や使い勝手を考慮し、ご希望の予算に合致するよう全体の計画をまとめ上げます。
基本設計が完成すると、改めて内容の確認を行い、微調整を繰り返していきます。
以上で基本設計は終了です。これから誕生する建築の方向性が固まった事となります。
※尚、基本設計終了以降のプランの大幅な変更は再業務を伴うため有償となります。ご了承ください。

■ 実施設計について

基本設計をもとに、実施設計図(主に見積もりや工事現場で使用する図面)を作成します。この作業には多少の時間を要します。より素敵な建築となるように、プロポーションや細かいディテールに至るまで、試行錯誤を繰り返しながら各種必要図面を仕上げていきます。
仕上材料や、照明計画、設備機器の選定、キッチン等もこの時期に順を追って打ち合わせの上、決定していきます。基本的にはこちらで最良だと思われるものを選択し、提示致しますが、設備機器のご希望や、現物の確認を希望される場合は遠慮なくお申し付けください。
また、構造設計、構造計算等もこの時期に平行して進めます。もちろんご希望の予算を目標にバランスよく計画いたします。 図面作成が完了しますと、実施設計の完了です。
※尚、実施設計終了時以降の大幅な変更(プランの変更等、その他当社規定による)が発生した場合は、再業務を伴うため有償となりますのでご注意ください。

■ 確認申請について

実施設計が完了すると、確認申請業務に移行します。
確認申請図書、確認申請用図面を作成し、行政(役所等)との協議の上、建築許可を得る作業となります。木造2階建の住宅で、概ね1ヶ月程度で建築許可が下ります。
※リフォーム、店舗内装などの場合は確認申請が必要のない場合もあります。
※確認申請受理後の計画の変更は基本的には応じかねますのでご注意ください。
※確認申請には関係各所に支払う別途費用が必要です。

■ 本見積もりについて

実施設計完了後に、確認申請業務と平行して進めていきます。通常1〜2社程度に見積もり依頼をします。見積もりを依頼する工務店や建設会社は基本弊社と過去に仕事をしたことのある会社で、施工技術や対応がよく、適正と思われる価格で工事を請け負う工務店・建設会社です。
また、クライアント側の方で工務店、建設会社をご存知の場合は合わせて見積もり依頼をすることもできますので、あらかじめお知らせください。
工務店・建設会社より見積書の提出後、見積内容や抜け落ちのチェック等を行い、見積金額と、施工技術のバランスのよい施工者を選定し、1社と最終の予算の調整をおこなっていきます。
よい建築が出来るかどうかは、実際に工事を行なう施工者の施工技術・施工姿勢にもたいへん左右されます。金額が安いという理由だけで選び、施工内容や対応が良くない、メンテナンスが悪い、雨漏りする、では許されません。金額とのバランスが良く信頼できる施工者を選ぶことがとても大切です。
また、打ち合わせの回数を重ねていくにしたがって、要望が膨らみ、建物の仕様が良くなっていくことがあります。あきらかに予算より大幅にオーバーすると判断する場合は申し上げることもありますが、実現できそうなご希望は積極的に取り入れるよう心がけております。
したがって見積もりが予算より高く上がってきた場合も、反対に低く上がってきた場合も、最終予算調整において、若干の仕様変更を余儀なくされる場合があります。仮にご希望の予算より高く上がってきた場合も、相談の上、優先順位をよく考え、最良のバランスとなるように調整いたします。
計画自体が大幅に変更されることはありませんので、ご理解いただきますようお願い申し上げます。
またご希望の予算に合わせて設計するのが弊社の義務でもありますので、極力予算通りになるよう最善を尽くします。
予算と図面の最終調整が終われば、施工会社と建築工事請負契約を結んでいただきます。

■ 確認申請の受理、建築許可(行政による)

■ 施工者と建築工事請負契約の締結

■ 解体工事(既存建物、既存内装がある場合のみ)

■ 地鎮祭(省略も可)

■ 工事開始

■ 工事監理について

基本的に2週に1回〜、現場へ工事監理に行き、設計図書通りに工事が行なわれているかどうかを確認いたします。また不備が見当たる場合は責任を持って修正のための指示をおこないます。
工事が仕上工事の段階に入ると必要なタイミングを逃さないよう現場での確認を行います。 この段階におけるチェックが最終の仕上がりを大きく左右するので大切にしております。
また施工者からの質疑には随時迅速に対応し、工事が円滑に正確に進むよう勤めます。
万が一諸事情で若干の設計変更せざるを得ない場合は、施工者とよく協議したうえで、クライアントの了承を得て変更をおこなう場合がありますが、お気づきにならないような些細な程度の事とお考えください。
また工事中にクライアント側からの要望で変更に応ずる事もありますが、場合によってはタイミング的に応じられない事もありますので、なるべく早めに相談してください。
現場見学を希望される場合や、工事期間中近隣にお住まいの場合は積極的に現場にて進捗状況の説明や質問に答えますのでお申し付けください。

■ 上棟式(省略も可)

■ 中間検査(行政、検査機関による)

■ 完了検査(行政、検査機関による)

■ 引渡し

施工者と弊社による使用説明をおこないます。
※尚、引渡し時に、必要に応じて最終工事金額と最終設計監理料の調整をおこないます。
これは設計監理契約時の予定本体総工事費と実際の工務店との請負工事金額とに差異がある場合、又は施工中において、クライアント側からの内容の変更や追加工事があった場合に発生します。

■ 竣工写真の撮影について

引越しが終わり、インテリアが入った時点で竣工写真の撮影を行っております。通常1日で終わります。 弊社にとりまして貴重な資料となりますので協力のほどお願い致します。
また、各種メディア等への掲載をおこなうこともありますのでご理解の程お願い申し上げます。

■ アフターフォロー、メンテナンスについて

引渡し後、何か不明な点、問題等がありましたら相談ください。迅速に対応致します。
また、年月とともに家族編成の変化に伴う間取りの変更、経年変化や傷みによる補修等、何かと相談事が発生するかと思います。些細な事でも遠慮なく相談ください。
また、施工者による定期点検に弊社も同行します。通常は引渡し後1年点検、2年点検等が行われます。施工者によりさらに後の点検がある場合もあります。
※建築基準法の法改正により、施工者の瑕疵担保保険への加入が義務付けられました。定められた仕様により施工がおこなわれ、尚かつ保険会社の検査に合格することで、瑕疵がみつかった時に、万一工事を行なった施工者が廃業していたとしても、一定の範囲内で保険が適応されます。

■ お願い

通常、工事中又は引渡し前に現場見学会を催させていただいております。
見学者につきましては、弊社設計中の別のクライアント、弊社に設計依頼を検討中の方、弊社と関係のある建築関係者、当該工事に関わった関係業者で見学を希望される方を対象とします。
勿論、迷惑となりませんよう細心の注意を払ってとり行います。
ご理解のほどよろしくお願い申し上げます。

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