箕面市の瀬川に建つテナントを併用した住宅である。
クライアントは過去に一度住まいを設計させていただいた方で、今回テナントを併用した住まいに新たに住み替えたいということで有り難くも2度目のお話をいただいた。
敷地は箕面市の人気のあるエリアに位置し土地が売りに出ても一瞬で買い手が決まっていくエリアである。
長い間この辺りで希望の土地がでることを持っておられたクライアントはやはり話がでた瞬間にこの敷地を抑えてしまったようである。人気エリアで土地を探すということはまさにこういうことであるように思う。
敷地は西側目の前を流れる河川沿いにあり、そのことでやはり南西方向に抜けがあり、箕面の山を望むことのできるロケーションである。
クライアントからの要望はその抜けを活かした開放感のある住まいにしたいということ、合わせて優しいトーンの雰囲気を希望された。またテナントの併用はマストの条件であった。
以上から全体のゾーニングは2階からの抜けや開放感を活かすべくLDKやテラスを2階に配置し、合わせて水回りや寝室を二階に設けた。またリビングダイニングも含め、今回はあまり壁で区切りたくないと考え、二階の寝室はホテルの一室のようにリビングスペースとひとつながりとしている。
また一階にはテナントである美容院とその他の居室が置かれている。
また敷地は約45坪と比較的コンパクト目ではあるものの、建蔽率が50%であることから、意外にも車3台の駐車が可能である。
色調はデザートな雰囲気をイメージしながら全体をまとめていった。