SHO SHINDO ARCHITECTS

大阪府池田市の高台に建築された大きなテラスを持つ住まいである。
クライアントは自身の生まれ育った街に新居を構えるべく敷地を探すところから計画はスタートした。
程なく見つかった敷地は最寄りの駅より比較的近く少し高台というロケーションであった。
見晴らしが良い条件の土地というものは大抵の場合眺望方向の隣地が一段低いことが殆どである。そのことは建物を計画する上では常に擁壁や崖と接していることを意味している。合わせて敷地は前面道路からもかなり上がっており、また平面的にもへの字型をしているという個性的なものである。
今回計画していくにあたり敷地が比較的広かったことから危険を極力避けるために建物は崖から離すということを念頭に、また平面的にもへの字に沿うように進められた。
また今回の住まいは2世帯ということもあり、そのゾーニングには気を配る必要があった。
1階はへの字のプランのちょうど折れ点あたりに玄関を設け、そこから親世帯ゾーンと子世帯ゾーンに分割している。
2階にメインとなるリビングダイニングを設けさらにその上にロフト設けることでリビングに高さ4ｍの吹き抜けを生み出し開放的な空間としている。
またリビングの先端に広いデッキテラスが設けられ、日々の暮らしに生活の幅を待たせている。
建物を崖側から離したことで南側に広い庭を設けることができ、2階のテラスと合わせてとてもアクティビティの充実した住まいとなった。