4人家族のための住宅である。
計画地は南側に道路が面し、その道路から奥へと細長い敷地形状となっており、東西に隣接する建物とも近接するため、東西方向からの光は望めないものでした。
建て替えに際しては敷地の形状を考慮し、奥まで光をうまく取り込み、明るい空間にするということに重点を置き、また限りある面積や空間のボリュームを最大限に活かすため、壁は少なくし、なるべくシンプルな構成とすることとなりました。
1階のLDK空間は水平直進方向に拡がりと奥行きを与え、2階は階段ホールからロフトへと続く吹き抜けを設け、垂直方向の奥行きを与えております。
また外観上はわからないように計算されていますが、建物中央部にはロフト階が設けられ、そこに設置した開口部により2階の中央ゾーンは明るくなり、またロフトによりプラスアルファの床面積も確保しております。