Court house in Sakai | 堺市南区のコートハウス

関西の建築家真銅祥一朗設計による堺のコートハウスの外観 コンクリート打ち放し

| 閑静な住宅街に佇む中庭の住まい

大阪府堺市の閑静な住宅街に建つ中庭型(コートハウス)の住まいである。
敷地は静かな住宅街にある正方形に近い整形地で、唯一の難点は全面道路と約2m高低差があることくらいであった。
その2mの段差は既存の擁壁で補われていたが経年劣化した擁壁の見た目の問題と、新たに駐車スペースを最低でも2台以上は確保したかったことから全て解体し取り払うこととなった。既存擁壁を取り払うということは新たに2mの段差を解消するための新規の擁壁を設けるか、或いは土留を兼ねた構造物を置くこととなる。
今回は地下車庫(法令上の地下扱いということで実際は地上に全て見えています)扱いで土留を兼ねるということで後者が選択され、その地下車庫は鉄筋コンクリートで作る以外の選択肢がないため自然な流れで基本的には建物をコンクリート造で進めることとなった。
敷地周辺は3方を隣地建物で取り囲まれていたため基本的な間取りの考え方は敷地の中央に中庭を配しそれを取り囲むようにレイアウトする中庭型のゾーニングが好ましいと思われた。
中庭を中心に地下には車庫や納戸、ポーチが配置され、1階には玄関や和室、メインとなるLDKやそれに続く水回りがレイアウトされ、居室群は2階に集められた。
今回中庭に面してリビングダイニングに設けた窓は幅9mにおよび一部を除いては基本開閉しないタイプの窓としている。このタイプは窓の桟(枠)があまり現れないのよりすっきりとした開口部となり、庭の景色をより美しく切り取ることが可能である。
内装はクライアントの好みに合わせてややグレーがかった壁、木質系の天井、淡い色のフローリングが組み合わされた。
また外観はコンクリートの重厚な感じをよりデザインに活かすために適度に分厚く、そしてシンプルであるが造形的でマッシブなイメージにまとめられた。

所在地

主要用途

構造

規模

敷地面積

延床面積

大阪府堺市
専用住宅
混構造
地上2階+地下車庫
322.42 ㎡
227.46 ㎡
神戸の建築家真銅祥一朗設計による大阪のコートハウスの外観 RC打ち放しのテクスチャでデザインされる
大阪の建築家真銅祥一朗設計による堺の中庭のある家 コンクリート打ち放しのインナーガレージ
堺のコートハウスの内観

© photo Akiyoshi Fukuzawa

© photo Akiyoshi Fukuzawa

© photo Akiyoshi Fukuzawa

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