| 外観の経年変化

ここでいう建築物の経年変化とは主に建築物の外観における劣化の具合、スピードを指しております。
日本には四季があり、梅雨には毎日のように雨も降れば、真夏は日差しのきつい太陽に照らされ、そして都市部においては、まだまだスタンダードであるガソリン自動車の黒い排気ガスにさらされます。
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建物によっては竣工から1年も経たないうちに、特に白い箱型の建築なのどは雨垂れで外壁が汚れたり、壁にクラックが入っていたりと、とても残念な見た目になっている物も目にします。
勿論屋外に建つ全ての建築物は竣工したその瞬間が一番綺麗なのは当然で、その美しさを保つために当然何かしらの定期的なメンテナンスが必要となります。そして私はそのスパン(期間)や、メンテナンスをした上での経年時のゆくゆくの有りさまがとても気になります。

それは極端に綺麗さを保つということではなくて、建てられてからの年月に応じた綺麗さや美しさを備えたものであってほしいなということです。 ではどうするのかと言うと、室内の仕上げ材料などもそうですが、外壁もまた同じで、なるべく天然の無垢の材料で仕上げることがベストだと考えております。それらは木や金属、土や石というようなものです。許容内で人工的なものだとレンガやタイル、コンクリートなどでしょうか。
これらの材料で覆われた外壁は単に綺麗とかではなく、経年時にいい意味で年月を重ねたとても美しい表情を見せてくれるものと考えております。
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また設計する際に必ずしも全ての建物に軒を出すわけではありませんが、また建物の形やデザインにより一概には言えませんが、雨に弱い材料を外壁の仕上げに採用する場合は極力軒は出すべきだと思っております。
逆に雨や水に強い材料で外壁を覆う場合は特に軒を出す必要は感じておりません。軒を出さなくて良い分費用を抑えられるので、その分をより良い外壁の材料代にまわすと良いと考えております。

設計した者として、その建物が存在している間に、うすら汚れてくいくような建築、見た人に不快感を与えるような建築物は設計したくないなと、適度なメンテナンスをほどこしながら、経年変化に身を任せ、自然に風景に溶け込んでいくような、そんな美しい建築物であってほしいなと思っております。

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